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信長の「敦盛」、福岡の幸若舞保存会が4年がかりで復元
「―人間五十年、げてんの中(うち)をくらぶれば……」と、織田信長が桶狭間の戦いの前に舞い謡ったとされる幸若舞の敦盛。節回しがわからず「伝説の舞」とされてきたが、国内で唯一、幸若舞を伝承している福岡県みやま市瀬高町の幸若舞保存会(会長=松尾正巳第30代家元)が4年がかりで節をつけ、来年1月20日、同市の大江天満神社で初披露する。
復元作業の中心となったのは第27代家元の江崎恒隆さん(77)。町に合併話が持ち上がり、「合併すれば伝統芸能が廃れてしまう」と危機感を持ったのがきっかけ。敦盛は能の舞台では演じられるが、「人間五十年……」の謡い回しがなく、動きも幸若舞とは異なる。敦盛をよみがえらせ、幸若舞の保存活動の後押しにしたいと考えた。
幸若舞は口伝のため、台本は残っていても節回しの手がかりはない。ただ、戦いの場面では速いテンポで勇壮に声を出すなど、場面や感情によって節回しが共通という特徴があった。このため現存する8曲から似たような情景、感情に使われている節回しを探し、一つずつ当てはめていった。
だが悲哀、恋慕などの表現には多様な節回しが存在し、作業は難航。地道な作業の末、7月に完成した。
江崎さんは「『敦盛を見たい』という期待の声にやっと応えられる」と連日、練習に励んでいる。本番で舞う松尾さんは「節回しに違和感はなく、信長が舞い謡ったものだと自信を持っている」と胸を張る。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_07122855.htm
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